〒270-1331 千葉県印西市牧の原1丁目3番 TEL:0476-36-8282

歯科口腔外来を受診される方へ

診察から手術の流れをご案内します。

1、診察

はじめに診察を受けて下さい。お口の検査を行い、同時に既往歴などの問診を行います。
(歯垢・歯石の沈着、口臭の有無、歯肉の状態や喉の奥の状態などを調べます)
歯科問診票をご記入のうえ来院されますと診察がよりスムーズとなりますのでご協力下さい。
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*歯科手術が必要な場合は次のステップへ!
(*注意 診察当日に手術を行うことはできません)
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2、術前検査

歯科手術を行うためには全身麻酔が不可欠です、無麻酔で治療を行うことは動物も術者も負担がかかるため望ましくありません。
全身麻酔をかけることが可能かどうか検査を行います。
血液検査、X線検査、心電図検査等で基礎疾患があるか否かが分かります。
(簡単な健康診断と同じです。年齢によって術前検査の内容が異なります。)
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* 検査に問題がなければ次のステップへ!
(状況によって術前検査と歯科手術を1日で行うことも可能です)
* 術前検査で異常が認められたら基礎疾患の治療を優先し、歯科治療を延期する場合があります。
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3、歯科手術
手術は完全予約制です。

歯科治療はほとんどの場合日帰り治療ですが、状態によっては入院になる場合もあります。
全身麻酔は一般的に吸入麻酔という方法で行い、動物種によって鎮痛薬や麻酔薬が異なる場合もあります。
退院時、お薬の有無やご飯の与え方、注意事項などをご説明します。
*歯周病など口腔外科治療を必要とする場合、食餌を変更することがあります。

予防歯科処置
【予防歯科処置】
予防歯科処置
【予防歯科処置】
4、再診
歯磨き:お一人で行う場合
【歯磨き:お一人で行う場合】

手術約1週間後、再診においで頂きます。お口の検査をした後、歯磨きのコツやホームケアの仕方などをお教えします。定期的な歯科・口腔内検診は3ヶ月に一度くらい行うと良いでしょう。

歯周病と歯周組織再生療法(歯周病外来)

■歯周病とは?

歯周病は歯肉や歯槽骨といった歯周組織に発生する細菌感染症で、細菌により歯槽骨や顎骨が破壊されて歯を固定する力が弱くなり、歯が脱落してしまう病気です。3歳以上の犬の約8割が歯周病の予備群といわれるほど、小型犬での歯周病が多く発生しています。
歯周病を放置することで歯が脱落してしまうだけでなく、歯周病菌が全身を巡り心臓や腎臓といった他の臓器に病気を起こす可能性があることが分かってきました。

■歯周病の治療とは?

歯周病の早期で比較的軽い場合であれば、歯垢・歯石除去やルートプレーニング(根面滑沢化)により歯を清潔に保つ治療で治すことができます。
歯周組織の炎症がひどい場合は、歯周組織の治癒を促すために化膿・炎症組織を取り除くための歯周外科治療が必要です。
しかし重度の歯周病の場合、歯周外科治療を行っても破壊された歯周組織の再生は行われない場合が多いため、抜歯せざるを得ない状況になります。

■歯周組織再生療法(EMP療法)とは?
EMP治療対象の症例写真
【EMP治療対象の症例写真】

歯周病によって破壊されてしまった歯槽骨などをEMP(エナメルマトリックス蛋白)という歯周組織再生用材料(製品名:エムドゲインゲル)を用いて再生を促す治療法です。
歯周病における最新の治療法として注目されており、人では約10年前から先進医療として行われていますが、獣医歯科ではまだEMP療法を行える病院は限られています。
当院では、歯周病の程度や動物の健康状態などによってEMP療法が行えるかどうかを飼い主様とよく相談してから治療を進めていきます。重度の歯周病であっても、少しでも自分の歯を残してあげたい、という飼い主様のご希望に沿える治療法のひとつです。

■エムドゲインゲル
エムドゲインゲル
【エムドゲインゲル】

エムドゲインゲルは、スウェーデンのビオラ社で開発された歯周組織再生材料です。エムドゲインゲルの主成分(エナメルマトリックス蛋白)は若齢期に歯が生え始める際に重要な働きをする蛋白の一種です。
エムドゲインゲルの使用により100%正常な歯周組織の再生が期待できるものではありませんが、犬猫での治療成績も良くなってきています。

■EMP治療症例

EMP治療症例(歯科X線画像で顕著な歯槽骨再生が認められる)

手術前の歯科X線検査
【手術前の歯科X線検査】
手術後4ヶ月の歯科X線検査
【手術後4ヶ月の歯科X線検査】
■EMP療法Q&A
Q1:EMP療法は麻酔をかけて行うのですか?

A1:全身麻酔下での治療となります。歯石除去などの予防歯科処置と同様に日帰り治療で行う場合が多いです。

Q2:EMP療法は何回くらい受診する必要がありますか?

A2:症状、基礎疾患の有無などにもよりますが、EMP治療は通常、診察、手術、術後の再診等を含め最低4~5回の通院の必要があります。

Q3:歯周組織が再生するのにどれくらいの時間がかかりますか?

A3:人の場合、機能的な歯周組織を取り戻すまで数ヶ月から1年程度かかります。
犬の場合、歯周病の程度によっても違いますが、最低4ヶ月から6ヶ月程度で再生が認められます。

Q4:EMP療法で歯が再生するのですか?

A4:いいえ。歯自体が再生するわけではありません。歯の根元を覆っているセメント質やそれを支える歯槽骨などの歯の土台となる組織の再生が期待できます。

Q5:EMPによる副作用はあるのですか?

A5:エムドゲインゲルは幼若ブタの歯胚から抽出精製された蛋白質です。人では世界約40カ国で使用されていますが、重篤な副作用の報告はありません。

Q6:EMP治療は予約制ですか?

A6:予約制です。外来診察や相談等も原則として予約をいれて頂いております。また、受診の際は歯科初診問診票をダウンロードしてご利用下さい。治療費は動物の大きさや歯周病の程度により異なりますので、担当医にご確認下さい。